お灸は効くのか?
当院はいわゆる『鍼灸院』ではありますがお灸は施しておりません。
それは何故かといいますと、教科書的なお灸の作用機序の説明に全く納得がいかないからです。
その説明とはこうです。『お灸というものは直接的にツボ(皮膚)に温熱的な刺激を与える(いわゆるヤケドをおこさせる)ことにより白血球やリンパ球を増加させて体質改善を図るものである』とされております。
しかしこのようなことは生理学的にも医学的にも全く根拠がありません。
そもそも無理やりヤケドをつくるのが身体にいいか、悪いかはちょっと考えればわかります。やけどのあと(熱傷性瘢痕)は美容上よろしくありませんし、ましてやその傷から炎症を起こしたり化膿してえらい事になるリスクもあります。
直接皮膚を焼かない「せ○ねん灸」など間接灸などもありますが、こちらも低温熱傷のリスクがかなり高いのでおすすめしません。
なにせ普通のヤケドより低温熱傷のほうが治りにくく、タチが悪いのです。
まぁ、間接灸には輻射熱による温熱効果は期待できますが体を温める目的なら湯船にゆっくりつかるなど他にいい方法がいろいろとありますね。
というわけで当院ではお灸に対しては完全に否定的です。